中村あゆ美さん(大学院修士課程応用化学専攻1年、指導教員:熊田伸弘教授)が、9月9日(火)~11日(木)に鹿児島大学で開催された日本セラミックス協会第27回秋季シンポジウムの特定セッション(先進的な構造科学と新物資開拓~世界結晶年記念~)において、優秀ポスター発表賞を受賞しました。
受賞テーマは「水熱反応によるBi5+を含む新しいビスマス酸化物の合成と結晶構造」です。これは、Bi5+を含む新しいビスマス酸化物を水熱反応で合成し、その結晶構造を放射光粉末X線回折データを用いて行ったものです。
中村さんは「このような賞を頂き、大変光栄に思います。今後はさらなる成果をあげられるように研究に励んでいきます。また、ご指導頂きました熊田教授をはじめ研究室の皆様に心から感謝申し上げます。」と話しています。
中村あゆ美さん(修士課程1年)が優秀ポスター発表賞を受賞
兼本助教が電気学会優秀論文発表賞を受賞
受賞した兼本助教
兼本大輔助教(工学部電気電子工学科)が,9月3-6日島根大学松江キャンパスで開催された、平成26年 電気学会 電子・情報・システム部門大会にて電気学会優秀論文発表賞を受賞いたしました.同賞は,平成25年電子回路研究会発表者125名の中から35歳以下の優秀な発表を行った2名に授与される賞です.
受賞の対象になった研究発表題目は、「オペアンプシェアリング技術を用いたデルタシグマ変調器の一設計法」で,高精度デルタシグマA/D変換LSIを低消費電力動作かつ低コスト実装が可能になる設計法を明らかにしたものです.
兼本助教は,「この度は,私が行っているLSIの研究成果に関して,名誉ある賞を頂き,誠に光栄に思います.これからもLSIに関連した役立つ研究・開発を進め,社会へ大きく貢献したいと考えています.」と話しています.
参考:兼本助教研究室HP
http://www.sp.es.yamanashi.ac.jp/~kanemoto/
【学大将プロジェクト】 『高専生向け実習プログラム』を実施
「高専生向け実習プログラム」を8月と9月に開設しました。このプログラムは、高専の本科生や専攻科生が、工学部研究室において5~10日間の実習プログラムを体験することにより、大学や大学院への進学意欲を高めてもらうことなどを目的としており、本年度が6回目の開設です。
全国の高専から34名の学生(本科4年生)が参加し、機械工学科、電気電子工学科、コンピュータ理工学科、情報メカトロニクス工学科、土木環境工学科、および先端材料理工学科の13研究室に分かれて、「振動抑制と高速搬送を実現する搬送制御システムの構築」、「レーザーと光ファイバを使った高速通信の実験」、「制約プログラミングによる問題解決」などの、最新の研究内容を含む実習メニューに熱心に取り組みました。
参加者からは、「大学という普段とは違う空気の中で新しい知識を得ることができ、とても良い経験になりました」、「とても楽しく最先端の技術に触れることのできた一週間でした」、「今後の進路を決める際の参考になりました」などの感想が寄せられました。
なお、これは「統合能力型高度技術者養成プロジェクト―自発リーダー(学大将)を生む環境作り―(通称:学大将プロジェクト)」の一環として開催されたものです。
■関連サイト:「統合能力型高度技術者養成プロジェクト―自発リーダー(学大将)を生む環境作り―」ホームページ
http://www.eng.yamanashi.ac.jp/risu/index.html
戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択
コンピュータ理工学科の山本泰生助教が代表を務める以下の研究課題が科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択されました。
採択課題名:「高次知識を獲得するリソース指向型オンラインマイニング法の開発」
研究領域:「ビッグデータ統合利活用のため次世代基盤技術創出・体系化」
(研究総括: 喜連川優 NII所長/東大教授)
上記のビッグデータ基盤領域では35件の応募があり、そのうち4件が採択されました。
また、平成26年度「JSTさきがけ」事業全体では、1,569件の応募から105件が採択され、本学からは2件が採択されています。
上記の採択課題は、山本助教らが今年の6月に、この分野の国際的なトップ会議であるACM SIGMOD14で発表した研究内容(詳しくは下記の関連ニュースを参照のこと)を更に発展させるものです。具体的には、大量のデータに隠されている高次の潜在パターンやルール、素性などの知識を、高速・省メモリで抽出する技術の開発を目指した大変挑戦的な研究です。スマート機器、バイオ、医療、農業等の多岐にわたる分野への応用が見込まれ、今後3年をかけて実施されます。
◯JSTのプレス報道文
平成26年度戦略的創造研究推進事業(さきがけ)新規採択課題・総括総評
◯関連ニュース
http://cse-yamanashi.blogspot.jp/2014_05_01_archive.html
◯用語説明
JSTさきがけ: 国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、
国が定めた戦略目標の達成に向けた目的志向型の個人型研究を推進するプログラムです。
浮田助教が奨励賞を受賞
贈呈時の写真
左から杉山工学部長、浮田助教、マツダ財団西川事務局長代理
浮田芳昭助教(工学部機械工学科)がマツダ研究助成選考委員奨励賞を受賞しました。同賞は、マツダ財団研究助成に申請した401件中25件の採択のうち4件が選定されたもので、工学部に於いて表彰式が行われ西川マツダ財団事務局長代理から賞状と記念品が授与されました。
受賞課題は「マイクロ流体デバイスの新規動作原理と微量血液分析デバイスの研究」で、「本研究は、流体の自己制御性を利用することで安価に血液分析デバイスを実現するものである。これは、超小型・安価・高精度な微量血液分析デバイスであり、従来の血液分析では血球分離、免疫反応、反応器洗浄、酵素反応と、何度もピペットによる操作が必要であったが、これらを自動的に分析できるシステムが実現できる。研究構想も論理的で、実現に向けた計画も具体性が高い。この技術が完成した際の適応範囲の広さや社会貢献度は群を抜いている」との選考理由でした。
浮田助教は、「この度は大変名誉ある賞をいただき大変光栄に思います。これを励みに研究を進め、世の中に形の残る成果を挙げたいと思います。」と語っています。
マイハウス(キャリアハウス・ベンチャーハウス)6期生23名が始動!
11月11日(火)、学大将プロジェクトのマイハウス(キャリアハウス・ベンチャーハウス)の参加1年生(6期生)による「キックオフミーティング」を開催しました。
このミーティングは、工学部の教育プロジェクト「統合能力型高度技術者養成プロジェクト ― 自発リーダー(学大将)を生む環境作り ―」(愛称:学大将プロジェクト)の一環として、「キャリアハウス・プロジェクト(1年生からの高度研究体験)」、「ベンチャーハウス・プロジェクト(1年生からの起業体験)」に自発的に応募して参加が決定し、活動を開始した1年生(それぞれ21名、2名)の研修会と交流会を兼ねて開催されたものです。出席した学生は、自己紹介を兼ねたハウスの紹介で、参加した動機やこれからの抱負についてしっかりと話をしていました。
■関連サイト:
「統合能力型高度技術者養成プロジェクト―自発リーダー(学大将)を生む環境作り―」ホームページ
http://www.eng.yamanashi.ac.jp/risu/index.html
「マイハウスプラン」
http://www.eng.yamanashi.ac.jp/risu/myhouse/index.html
在学生のための講演会を開催
NTT空間情報株式会社代表取締役社長の猪瀬崇氏
12月19日、甲府キャンパスにおいて、工学部在学生のための講演会「プロジェクトY:卒業生から在学生へのメッセージ」を開催しました。
この講演会は、本学部卒業生の社会でのご活躍の様子を聴くことにより、在学生が自分の将来を見つめ直す機会となるよう、年2回開催しています。
今回の講演では、NTT空間情報株式会社代表取締役社長の猪瀬崇氏(昭和52年土木工学科卒業)を講師にお迎えし、「G空間情報が創造する“しなやかな”街づくり~土木屋から電電マン、ドメスティックからCHINAビジネスへ、更に現在の新会社立上げ等、我が挑戦人生のご紹介~」と題して、若い人達へのメッセージなどを交えながらご講演いただきました。当日は、150名を超える学生や教職員が聴講し、活発な質疑応答が交わされました。
平成26年度工学部奨励賞表彰式を挙行
平成26年11月5日(水)、平成26年度工学部奨励賞表彰式を挙行し、工学部および大学院(工学系)の学生10名を表彰しました。
工学部奨励賞は、学業以外の学生参加型の工学部行事、プロジェクト、競技会、社会的活動等に貢献し、本学の名誉を著しく高める行為など、様々な分野で高く評価された学生を表彰するもので、年に複数回表彰を行っています。
今回は、ロボコンやまなし2013大学・一般の部「自律型ゴルフロボット競技」で優勝した青柳さん、三浦さん、加藤さんのチームと、本田技研工業株式会社主催の「Hondaエコマイレッジチャレンジ2014第6回もてぎ大会」グループIIIで優勝した丸山さん、藤田さん、冨田さん、AIMANさん、池田さん、小野田さん、藤上さんのチームに対し、杉山俊幸工学部長(医学工学総合教育部長)から表彰状が授与されました。両チームの学生はいずれも、本学部の授業「PBLものづくり実践ゼミ」(*)で開設しているプロジェクトに参加しており、その中で得たノウハウや経験を活かして、それぞれの大会で優秀な成績を収めました。
(*)PBLとはProject-based Learningの略で、課題解決型の学習形態を指します。「PBLものづくり実践ゼミ」では、異なる学科の学生6~7人がチームを形成してプロジェクトに取り組み、与えられた課題の解決にあたることで、コミュニケーション能力やリーダーシップ、企画力、提案力を養うことを目標としています。
今回表彰された学生諸君は以下のとおりです。
組込み型統合システム開発教育プログラム 青柳 貴弘さん
組込み型統合システム開発教育プログラム 三浦 範之さん
コンピュータ・メディア工学専攻 加藤 信さん
コンピュータ・メディア工学専攻 丸山 雅広さん
機械システム工学科 藤田 宗弘さん
機械システム工学科 冨田 洋佑さん
機械システム工学科 MUHAMAD AIMAN FARISさん
機械システム工学科 池田 浩輔さん
機械工学科 小野田 佳祐さん
機械工学科 藤上 健太さん
Best Presentation Awardを受賞
グリーンエネルギー変換工学専攻博士課程3年のXu Nanさん(中国出身、指導教員:武井貴弘教授)が、1月8日(木)~9日(金)に京都テルサで開催された日本セラミックス協会第53回セラミックス基礎科学討論会でのWorld Young Fellow Meeting 2015において、Best Presentation Awardを受賞しました。
受賞テーマは「Preparation of Ag Ion-exchanged Layered Niobate Perovskite and Its Photocatalytic Property」です。これは、ニオブ酸塩の層状ペロブスカイトの層間にAg+をイオン交換して光触媒活性を検討したものです。
Xu Nanさんは「このような賞を頂き、光栄に思います。今後は、さらなる成果をあげられるように研究に取り組んでいきます。また、ご指導頂きました武井教授をはじめ研究室の皆様に心から感謝申し上げます。」と話しています。
平成26年度工学部奨励賞表彰式を挙行
平成27年3月16日(月)、平成26年度工学部奨励賞表彰式を挙行し、工学部および大学院(工学系)の学生11名を表彰しました。
工学部奨励賞は、学業以外の学生参加型の工学部行事、プロジェクト、競技会、社会的活動等に貢献し、本学の名誉を著しく高める行為など、様々な分野で高く評価された学生を表彰するもので、年に複数回表彰を行っています。
今回は、やまなし産業支援機構主催のビジネスプランコンテストで最優秀賞を受賞した唐沢さん、杉本さん、長田さんのグループ、企業主催の実験コンテストにおいて総合1位に入賞した羽鳥さん、松野さん、渡邊さん、大久保さん、栗山さん、田中さん、中込さんのチームと、公益社団法人日本化学会主催の第4回CSJ化学フェスタ2014において優秀ポスター発表賞を受賞した望月さんに対し、杉山俊幸工学部長(医学工学総合教育部長)から表彰状が授与されました。
今回表彰された学生は次のとおりです。
機械システム工学科 唐沢 準さん
機械システム工学専攻 杉本 知弘さん
人間環境医工学専攻 長田 智司さん
機械システム工学専攻 羽鳥 寛史さん
機械システム工学専攻 松野 準也さん
機械システム工学専攻 渡邊 晃子さん
機械システム工学専攻 大久保 樹さん
機械システム工学専攻 栗山 慎司さん
機械システム工学専攻 田中 大輔さん
機械システム工学専攻 中込 祐作さん
人間環境医工学専攻 望月 ちひろさん
平成26年度卒業論文・修士論文優秀発表者表彰式
3月18日(水)、工学部及び大学院医学工学総合教育部修士課程(工学領域)では、平成26年度卒業論文・修士論文優秀発表者表彰式を挙行し、学部生24名、大学院生(修士課程)26名の計50名を表彰しました。
この表彰式は、各学科・専攻等の卒業論文及び修士論文の発表会において、優れた発表を行った学生を表彰するもので、平成20年度から実施しています。
式では、杉山俊幸工学部長(大学院医学工学総合教育部長)から、一人ひとりに表彰状及び記念品が授与された後、「受賞された皆さんは、グローバル社会の中で生きていくうえで大切なコミュニケーション能力、中でも大切なプレゼンテーション能力が身についていることと思います。今後、自信を持って社会に出ていってください。プレゼンテーションにおいては、自分の立場から物事を考えることに加え、相手の立場に立って物事を考えられるという目を持てば、更により良いものになります。これを契機に、さらにもう少し上を目指す気持ちで、一歩一歩、前進していっていただきたく思います。この賞を誇りにして、より一層活躍されることを期待しています。」とのお祝いの言葉が贈られました。
なお、今回表彰された学生は次のとおりです。
「修士課程2年の佐野さんが学生優秀発表賞を受賞」
受賞した佐野和行さん
大学院修士課程コンピュータ・メディア工学専攻2年の佐野和行さん(指導教員:森勢将雅特任助教、小澤賢司教授)が、平成27年3月16日(月)~18日(木)に中央大学後楽園キャンパスで開催された日本音響学会2015年春季研究発表会において、学生優秀発表賞を受賞しました。
佐野さんの受賞題目は「GPGPUによる聴覚機能モデルの生理学データを用いた評価」で、補聴器や人工内耳では補償できない障害を有される方が聴覚を獲得するための補償技術を確立するためのものです。本来は画像処理用のデバイスであるGPU (Graphics Processing Unit) を他用途に転用するGPGPU (General Purpose GPU)技術を利用することで、システムの高速化・高機能化を実現しました。
佐野さんは「学部生時代から取り組んできた研究活動の成果が評価され、全国大会の研究発表会において学生優秀発表賞を受賞したことを大変光栄に存じます。研究活動にご助力して頂いた指導教員の先生方と諸先輩方に深く感謝を申し上げます。」と話しています。
松吉助教が最優秀論文賞と論文賞を受賞
松吉俊助教(工学部コンピュータ理工学科)が2014年の最優秀論文賞と論文賞を受賞しました。これらの賞は、2014年の論文誌に掲載された論文28編のうち、1割程度の論文(最優秀論文集は1編)に対して与えられるものです。
最優秀論文賞を受賞した「日本語文章に対する述語項構造アノテーション仕様の考察」は、コンピュータが日本語テキストを自動解析する時に重要となる技術である「述語項構造解析」の仕様について議論・考察したものです。現状の問題点について深く整理し、その改善策を提案しています。
論文賞を受賞した「否定の焦点情報アノテーション」は、コンピュータが「否定」を上手に扱うための基盤を提供するものです。「雪が降っていたので、ここに車では来ませんでした。」に対して、コンピュータが「(車以外の方法で、) この人はここに来た」と推測できるように、否定の焦点情報を付与したテキストデータを構築しました。このデータを使ってコンピュータが否定の焦点を自動認識する枠組みを提案しています。
受賞した松吉助教は、「自然言語処理の分野で大変名誉ある賞を同時に2つ受賞でき、とても光栄に存じます。日本語テキストの高度な処理に、述語項構造解析の技術や否定を扱う枠組みは欠かせないものと思っております。これからも言語の意味を扱う研究に真摯に取り組んでいきたいと思います。」と話しています。
【学大将プロジェクト】『マイハウス活動発表会2015』を開催
平成27年4月10日(金)に、マイハウスプラン(キャリアハウス・ベンチャーハウス)の参加学生による「マイハウス活動発表会2015」を開催しました。
この発表会は、工学部の教育プロジェクト「統合能力型高度技術者養成プロジェクト ― 自発リーダー(学大将)を生む環境作り ―」(学大将プロジェクト)の一環として、マイハウスプランに平成24年度後期から参加し、平成26年度後期まで2年半にわたり活動し、修了した4年生(第四期生)19名について活動の集大成の場として開催された、マイハウス発足以来4度目の活動発表会です。各「マイハウス」において、通常カリキュラムの時間外に行った研究活動の内容や成果について、「声紋認証を用いた入室セキュリティシステムの構築」や「スーハーエンジンの開発」など、口頭発表部門8件、ポスター発表部門6件が発表され、活発な討論がなされました。発表と活動内容は、部門ごとに教員によって審査され、優秀者には工学部長より「スーパー学大将金賞」などが表彰されました。また、修了生は「学大将」に認定されました。
発表会に続いて行われた反省会では、修了生より、「楽しいばかりでもなく難しいこともあり大変でしたが、そういうところが楽しいんだなと感じました」、「いろんな人の意見を感じられたことが一番よかった」、「引き続き卒論テーマになるので頑張りたい」など、活動の感想や今後の抱負、担当教員への謝意が述べられました。
今回表彰された優秀賞等の受賞者は次のとおりです。
学大将プロジェクトのホームページ http://www.eng.yamanashi.ac.jp/risu/index.html
長尾助教らの論文がJPSJの引用数が多い上位10本の論文に選考
長尾雅則助教(クリスタル科学研究センター)らの論文が、日本物理学会刊行の英論文誌Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ)の”Most Cited Articles in 2014 from Vol. 82 (2013)”に選ばれました.
これは, JPSJが2013年に発行したVol.82の論文中で引用数が多い上位10本の論文を掲示したものであり, 同研究が注目されたことを示しています.
論文題目は”Structural Analysis and Superconducting Properties of F-Substituted NdOBiS2 Single Crystals”published in J. Phys. Soc. Jpn., Vol. 82, No. 11, p. 113701 (2013)です.
(http://journals.jps.jp/page/jpsj/mc1y)
研究内容は, 単結晶育成の難しい複合アニオン化合物超伝導体であるNdO(F)BiS2の単結晶育成に初めて成功したもので, その単結晶を用いて構造解析や超伝導特性について評価を行いました.
同研究は.クリスタル科学研究センター 三浦章 助教(現:北海道大学), 綿打敏司 准教授, 武井貴弘 教授, 熊田伸弘 教授, 田中功 教授および物質・材料研究機構 出村郷志 氏(現:東京理科大学), 出口啓太 氏(現:株式会社ジェック東理社), 高野義彦 グループリーダーとの共同で行われました.
大学院(修士課程)の改組を予定しています
本学では、より高度な専門的知識と技術を身につけた人材を育成するため、以下のような大学院の改組を行う予定で、現在文部科学省による審査中です。そのため、以下の内容は予定であり、変更する場合があります。選考スケジュール及び募集人員は、認可後に配付する募集要項をご確認ください。(平成27年9月上旬頃を予定しています。)
「大学院医学工学総合教育部」は、平成28年度に「大学院総合教育部」と改称し、「看護学専攻」「生命医科学専攻」「工学専攻」「生命環境学専攻」の4専攻となります。
工学専攻は「機械工学コース」、「電気電子工学コース」、「コンピュータ理工学コース」、「メカトロニクス工学コース」、「土木環境工学コース」、「応用化学コース」、「先端材料理工学コース」
野田准教授が優秀論文賞を受賞
野田善之准教授(大学院総合研究部工学域機械工学系)が平成27年5月23日に開催された日本鋳造工学会総会において、優秀論文賞を受賞しました。同賞は、平成26年度に同学会誌に掲載された研究論文のうち、1編に与えられる賞です。
受賞テーマは「注湯と搬送を並行する傾動式自動注湯機における液面振動固有周波数の推定と振動抑制」です。
これは、複雑な容器形状が傾動しながら搬送する際に生じる液面振動の固有周波数推定法および振動抑制制御法の提案したもので、鋳造業における注湯工程の安全操業に貢献する研究成果です。
受賞した野田准教授は「大変に栄誉ある論文賞を受賞でき、光栄に思うと同時に身が引き締まる思いです。ご協力いただいた関係者の皆様に深く感謝いたします。」と話しています。
大学院修士1年の佐藤 正樹さんがベストポスタープレゼンテーション賞を受賞
表彰式の様子
応用化学専攻修士1年の佐藤正樹さん(指導教員:奥崎秀典教授)が、5月24日(日)~28日(木)にイタリアのガルニャーノで開催されたEuropolymer Conference 2015 (EUPOC2015)において、ベストポスタープレゼンテーション賞を受賞しました。
発表題目は「PEDOT/PSS/Polyglycerin Composite for Stretchable Electrodes」で、高い電気伝導性を有する導電性高分子とポリグリセリンを組み合わせることで、伸縮性電極の作製に成功するとともに、そのメカニズムを解明しました。研究成果のインパクト、ポスター発表の質疑応答が評価されての受賞となりました。
受賞した佐藤さんは、「海外での学会発表は初めてでしたが、このような賞をいただき大変光栄です。賞を得ることができましたのは、機会を作っていただいた奥崎先生をはじめ研究室の方々のおかげです。これを機にさらなる向上心を持って研究に取り組んでいきたいと思います。」と話しています。
関連HP:https://www1.dcci.unipi.it/eupoc2015/index.html
奥崎研究室:http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~okuzaki/okuzaki.html
熊田教授、原本准教授、兼本助教が受賞
山梨科学アカデミーの大村智会長(右から2人目)
と記念写真におさまる熊田教授(左から2人目)と原本准教授(右端)
熊田伸弘 教授(クリスタル科学研究センター)が、公益社団法人山梨科学アカデミー による「第20回山梨科学アカデミー賞」を受賞いたしました。また、国際流域環境研究センター の原本英司 准教授と工学部電気電子工学科 の兼本大輔助教(現在、米国スタンフォード大学へ留学中)が、「第20回山梨科学アカデミー奨励賞」を受賞しました。
山梨科学アカデミー賞は、学術研究、技術開発及び教育等の分野において著しい実績を挙げた、山梨県に関わりを有する個人又はグループに授与されるものです。「水熱反応による新しい無機化合物の探査と応用に関する研究」で受賞した熊田教授は、水熱反応を用いて多様な結晶構造を持つ新しい化合物の合成に成功するとともに、これら新規化合物の種々の特性評価を行うことで新たな機能性材料としての活用に向けた有用な知見を得ており、今後の超伝導体等の分野での技術革新への寄与が期待されることが高く評価されたものです。
山梨科学アカデミー奨励賞は、学術研究、技術開発及び教育等の分野において優れた成果を収め将来を嘱望される、山梨県に関わりを有する個人又はグループに授与されるものです。
「水環境中の健康関連微生物の動態解析に関する研究」で受賞した原本准教授は、山梨県内の河川や下水処理場を主なフィールドとしてノロウイルス等の除去効果を定量的に明らかにする等、様々な形で水環境中の病原微生物の動態について報告し、浄水処理で使用される塩素消毒がノロウイルスの不活化に有効であることを世界に先駆けて明らかにする等、国内外で高い業績を挙げていることが高く評価されたものです。
「超低消費電力・超高精度変換を両立するA/D変換LSIに関する研究」で受賞した兼本助教は、オペアンプを各回路間で共有することで実装数を削減することを考案し、理論的解析、実験を通じて実装数を7割削減して動作消費電力を低減し、実用化への可能性を示したことが高く評価されたものです。
平成27年度工学部奨励賞表彰式を挙行
平成27年6月4日(木)、平成27年度工学部奨励賞表彰式を挙行し、工学部の学生6名を表彰しました。
工学部奨励賞は、学業以外の学生参加型の工学部行事、プロジェクト、サークル活動、社会的活動等に貢献し、本学の名誉を著しく高める行為など、様々な分野で高く評価された学生を表彰するものです。
今回は、企業主催の技能フェアにおいて優秀賞1件、奨励賞6件を受賞した「板金加工技術習得プロジェクト(指導教員:機械工学科 園家啓嗣教授)」の所属学生6名に対し、豊木博泰工学部長から表彰状が授与されました。
今回表彰された学生は次のとおりです。
機械工学科 三井 智史さん
機械工学科 森 大樹さん
機械工学科 伊久美 真也さん
機械工学科 帶川 宗幸さん
機械工学科 平岡 俊亮さん
情報メカトロニクス工学科 今井 有紀さん